ブラインドアスリート佐藤誠喜

20代半、突然発症した原因不明の病気によって、私は光を失い盲目となりました。今 は砲丸投げのアスリートとして、2024年に開催されるパリパラリンピック出場を目標 に頑張っています!!

あー、気仙沼や気仙沼や…

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こんばんは。

講演報告です。

また投稿が遅くなっちゃいました。

写真もいっぱい撮ってもらったので、ちょいすにも手間取りましたが、なかなか僕と
友達の都合が合わず選ぶことができませんでした。


えーとですね、先週の水曜(1/30)に気仙沼市立面瀬中学校へ行ってきました。

講演日の前までは、寒かったり吹雪いたりして荒れた天候が多かったですが、この日
は穏やかな一日でした。

やっぱ普段の行いいいんでしょうかね〜(藁笑)。

話を受けた当初は、電車で一人で行こうとも思い、いろいろ調べました。

東日本大震災の影響で、小牛田駅から直通の電車が無くなっており、乗り継ぎして3
時間くらいかかります。

今度は、一関経由して大船渡線を使う別ルートも検討しましたが、2時間半以上かか
るようでした。

ということで、車での移動にしました。

そうそう、僕の愛車のプレリュード(ホンダ H2年式)を運転して…。

なんでやねん。目見えんとちゃうのか…。

という突込みが来そうですね。


そもそもこの講演は、学校より宮城県障碍者スポーツ協会へ依頼があり、僕に白羽の
矢が…。

そういうことにしておきましょう。

紹介してくれた協会職員の方が、介助を申し出てくれて、車での送迎をしてもらえる
ことになりました。

僕は一旦仙台まで電車で南下。

東仙台で拾ってもらい、一般道から三陸道に乗り向かいました。

ビックリでしたよ。

法定通りのスピードで走ったのに2時間ちょいで着いちゃいました。


前置きが長くなりすいません。

ここからが本題です。

翌日、高校前期試験ということで、3年生は残念ながら参加を見送ったようですが、
正解だったかもしれませんね。

せっかく覚えた単語や知識が、僕の講演聞いて忘れられたら困りますからねー。

それに僕の講演笑わせようとするので、その話がよくスベ…、おうっとそのキーワー
ドはNGでした。

とまーそんな理由で1・2年生約160名と教員数名の中での講演になりました。


障害者スポーツで活躍するアスリートの方から体験談を聞くことを通して、困難負
けない強い気持ちと努力することの大切さを学ぶ」

というテーマでの講話ですが、僕の話す内容はいつもどおりです。

今回は、久々に映像も使いましたよ。

健常者から全盲になるまでの流れや苦難・苦悩の時期から陸上競技に出会うまでの話
を一気に進めました。

勿論その中で全盲になってからの生活の話をすべく音声グッツを今回もいっぱい用意
していきました。

女性には世にも恐ろしい、「音声体重計」も持って行きました。

「乗りたい人ーっ」との僕の呼び掛けには流石に女性で手を挙げるひとはいませんで
したが、勇気ある男子O君が進んで出てきてくれました。

O君が体重計に乗った時、この講話で一番盛り上がったかもしれません。

僕の話ではなく…。ちょいと複雑…。

今度は、S君に手伝ってもらい、短距離走の伴走の説明もしました。

打ち合わせ無しでしたが、S君は素直に手伝ってくれ、わかりやすい説明ができたと
思います。

砲丸投げで東京パラ出場を目指していますが、まだ実績がないので、短距離の話がメ
インになってしまい、2007年と2011年の世界選手権でマイルリレーで獲得した銅メダ
ルを証拠の品として皆さんに見てもらいました。

そのメダルの中身はチョコ…とお決まりのジョークは出しておきました。

実際に紐を持って伴走している映像も見てもらいましたが、やっぱ映像として見ると
思った以上に速かったようで驚いていた人もいたようです。


最後に2名の生徒から感想・質問を受けましたが、きちんと答えられたか心配だな〜

講演終了後には、C生徒会長からの御礼の言葉と東京パラ出場への激励。

嬉しかったですよ。

だから、学校講演受けたくなるんですよねー。


今回、この講演担当で対応してくれた小松先生、ありがとうございました。

僕も楽しく講演できました。

面瀬中学校の生徒の皆さん、教員の皆さん、共に夢に向かって頑張りましょう!!


※ プレリュードとは、僕が最後に運転していた車でした。

今は珍しい、ヘッドライトが収納されるリトラクタブルライトを採用していた車です