ブラインドアスリート佐藤誠喜

20代半、突然発症した原因不明の病気によって、私は光を失い盲目となりました。今 は砲丸投げのアスリートとして、2024年に開催されるパリパラリンピック出場を目標 に頑張っています!!

寒さを吹き飛ばすような…

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こんばんは。

今日は、雪が降ったり止んだりを繰り返していましたが、ついに日が暮れる頃から本
降りになってきました。

明朝までどれくらい積もるのやら。は〜。


こんな日でしたが、ここ数年講演を頼まれている大崎私立田尻小学校にまた行ってき
ました。

今回の講演も4年生です。

今年の4年生は22名でした。

ちょいと少ない感じでしたが、挨拶をすると倍くらいの人がいるのではないかという
くらいに元気なクラスでした。

これでは寒さも吹き飛ばしそうですね。


いつものように自己紹介を簡単に済ませ、目が見えなくなってからの生活についての
話です。

持参した白杖点字・音声機器を実際に見せ・触らせました。

やはり普段見たことがないだけに皆少し興奮していましたねー。


子供達は、予備知識があったようで、点字のこと知っていました。

点字用紙・点字板・点字定規の名前は知っていましたが、流石に点筆(テンピツ)の
名前は知らなかったようです。

点筆とは、点字を打つ道具で、皆さんでいう鉛筆ですね。

ドヤ顔で教えちゃいましたよ。


白杖、触る時計や音声グッツには驚いていたようです。

折り畳み式の白杖を子供達に実際に触ってもらいました。

真っ直ぐな白杖は知ってたようですが、折りたため式は初めてだったようです。

もう大興奮でした。

その他にもパソコンや体重計がしゃべったのも皆ビックリしてましたね。


この後は、陸上の話です。

目が見えなくても走ることも投げることもできることを話しました。

陸上をしているというIちゃんに手伝ってもらい、短距離走の伴走の説明をしました

全盲選手は、目隠しをしないといけないので、Iちゃんにアイマスクを本当に見えな
いかチェックしてもらいました。

選手と伴走は、腕はお互い紐を持ちますが、足は繋がっていません。

伴走は選手の腕振りに合わせ、コースを誘導します。

蛇行してもコースからはみ出ないように誘導します。はみ出たら失格になるので。

前に引っ張ったり、遅れて妨げにならないようにしないといけません。

横から見ると、足は繋ぎませんが、高速二人三脚のようにピタリとリズムを合わせて
走ります。

教室での説明なので、今回は立ったまま腕振りだけ合わせてもらいました。

現在は、砲丸投げで東京パラへの出場を目指しているので、実際に7.26Kgの砲丸を
別の男の子に持ってもらい、どれだけ重いのかも体験してもらいましたよ。


最後に、質問を受けました。

Q1:生活で何が大変ですか?

A1:トイレ掃除と洗濯後の靴下合わせ。

※ 靴下合わせと言ったら、「あー」となるほどみたいな反応してました。

Q2 スーパーで買い物する時はどうしているのですか?

A2:仙台にいた時は、一人で買い物してて、店員さんに声をかけ、手伝ってもらっ
ていました。

この他にも質問あったのですが、この2つだけ紹介しました。


今回も45分という時間なのに、10分以上オーバーしてしまい、先生ごめんなさい。

楽しくて、ついつい時間忘れちゃうんですよ。