ブラインドアスリート佐藤誠喜

20代半、突然発症した原因不明の病気によって、私は光を失い盲目となりました。今 は砲丸投げのアスリートとして、2024年に開催されるパリパラリンピック出場を目標 に頑張っています!!

あー、楽しかった

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こんばんは。またまた講演報告です。

今年の2月にも行きました大崎私立田尻小学校にまた今日も行ってきました。

同じ4学年だったのですが、年度が変わったので子供達も担任の先生も違います。

前回は16名で少なかったのですが、今年の4年生は30名でした。


自己紹介を簡単に済ませ、以前は目が見えていて皆さんと同じような生活をしていた
ことを話しました。

そして現在の目が見えなくなってからの生活についての話です。

いつもの通り、持参した白杖点字・音声機器を実際に見せ・触らせました。

やはり普段見たことがないだけに皆少し興奮していましたねー。

子供達は、予備知識があるのか点字に凄く興味あったようですが、見たことない音声
グッツには驚いていたようです。

点字が一番興味があるようなので、少し時間を割きました。

皆さんは、文字を書く時、髪や鉛筆を使って書きますが、点字の場合はそれに代わる
道具を使い、「書く」のではなく、「打つ」ということになります。

道具としては、下敷き代わりの点字板・点字専用の紙(点字用紙)・規則に沿って打
てる定規(点字定規)・打つ道具(点ぴつ)です。

一人一人にふりがなを振った点字をプレゼントしましたが、皆喜んでいたので僕も嬉
しかったですよ。


この後は、陸上の話です。目が見えなくても走ることも投げることもできることを話
しました。

今回も児童に手伝ってもらいました。

たまたま僕の友人の息子がいたので、今回は指名して手伝ってもらいましたよ。

SS君です。おや、僕とイニシャル同じだな〜。

お父さんと違い、シャイな感じでした。でもちゃんと僕の言うとおりやってくれまし
たよ。S君ありがとう。

全盲選手は、目隠しをしないといけないので、黒く塗ったサングラスを本当に見えな
いかチェックしてもらいました。

選手と伴走は、腕はお互い紐を持ちますが、足は繋がっていません。伴走は選手の腕
振りに合わせ、コースを誘導します。

蛇行してもコースからはみ出ないように誘導します。はみ出たら失格になるので。

前に引っ張ったり、遅れて妨げにならないようにしないといけません。

横から見ると、高速二人三脚のようにピタリとリズムを合わせて走ります。

教室での説明なので、今回は立ったまま腕振りだけ合わせてもらいました。

槍投げの話も少しだけしたのですが、実際に槍を持っていけないので、軽く話しまし
たが、走る方や伴走についてはかなり興味津々に見ていたようです。


担任の先生には、事前に子供達からの質問事項をいただいていました。

最後に、その質問に答え、追加でも質問を受けました。

質問内容について一部紹介しますね。

①目を見えないことで大変なことは何ですか。

②わたしたちにはどんなお手伝いができますか。

③今まで使ってきた道具で便利なものはどんなものですか。

点字はどうやって覚えるのですか。

点字ブロックがない道ではどうやって歩くのですか。

⑥食事はどうしているのですか。

⑦料理はするのですか。

⑧買い物はどうしているのですか。

⑨見てみたいものはありますか。

点字の他に読んだり書いたりするのに役に立つものはありますか。


今回も45分という時間なのに、10分以上オーバーしてしまい、先生ごめんなさい。

楽しくて、ついつい時間忘れちゃうんですよ。