ブラインドアスリート佐藤誠喜

20代半、突然発症した原因不明の病気によって、私は光を失い盲目となりました。今 は砲丸投げのアスリートとして、2024年に開催されるパリパラリンピック出場を目標 に頑張っています!!

元気な子供達

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こんばんは。

今日は、先日ブログでも話した小学校講演に行ってきましたよ。


大崎私立田尻小学校に行ってきたんですが、この学校も少子化の影響を受け全学年1
クラスのみだそうです。

毎年4年生のクラスに呼んでもらってるんですが、特に今年の4年生は児童数が学校の中でも1番少ない学年で16人だそうです。

しかし、僕が「おはようございます」と挨拶すると、40人くらいいるのではないかと
思わせるような大きな声で、「おはようございます。よろしくお願いします」と元気
いっぱいに挨拶してくれましたよ。

こうなると僕もスイッチが入るんですねー。

顔が微笑んで目が輝いたと思います。

いつものとおり、いろんな道具やネタを用意してきました。

子供たちは、教団の机にパソコンやら、なにやら声が出るグッツをキャリーバックから出して並べている僕を興味深く見ていたようです。

自己紹介を簡単に済ませ、まずは朝起きるところからの説明です。

ここで紹介するのが、音声電波目覚まし時計。

その他にも触ってわかる触察腕時計等も実際に手に取って見て貰いましたよ。

勿論、白杖点字なんかも紹介したり、どんな風に歩いているのか、気をつけて歩いているのかとかも話しましたねー。

その生活一般の話をして、ここからが本番。


一人児童に手伝ってもらい、陸上短距離の話。

全盲選手は、目隠しをしないといけないので、黒く塗ったサングラスを本当に見えないかチェックしてもらい、確認が終わると短距離走の伴走の話です。

選手と伴走は、腕はお互い紐を持ちますが、足は繋がっていません。

伴走は選手の腕不利に合わせ、コースを誘導します。

前に引っ張ったり、遅れて妨げにならないようにします。

横から見ると、高速二人三脚のようにピタリとリズムを合わせてくれます。

教室での説明なので、今回は立ったまま腕振りだけ合わせてもらいました。


担任の先生には、事前に子供たちからの質問事項をいただいていたので、一通り話終わった後に質問に答えましたよ。

陸上をしていることを知らなかったのか、質問は歩行や生活面等が多かったですねー。

皆がわかりやすい話ができたか心配でしたが、笑いの多い講演となりました。

いつも思うのですが、担任の先生の影響がそのクラスの雰囲気に出ますね。

明るく楽しいクラスなんでしょうが、きちんとするとこはちゃんとしてましたね。

騒がず話を聞いてくれましたよ。


話の最後は、必ず好き嫌いの無い食事(但し、アレルギーは除く)と勉強の必要性に
ついて簡単に話します。

例えば、「サッカーでは、ドリブルやパスで相手ゴールに向かいシュートして点を入れます。

ゴールが夢や目指すものだとすれば、それを叶える手段がドリブルやパス、シュート。

そのドリブル・パス・シュートは普段から練習しないとうまくできません。

夢を叶える手段は、学校では学習や勉強となるわけです。

勉強だと思うとなんか気が進まないけど、練習だと思えば頑張れないかなー」な風なことを話しました。

僕ももっと練習すれば良かったな〜。

小学4年生にはわかりづらい例え話だったでしょうかねー。


こんな感じで楽しく講演してきましたよー。


最後に、45分という時間なのに、10分以上オーバーしてしまい、先生ごめんなさい。